
1.オフサイト管理(災害対策)
RDXは、Removable Disk eXchange systemの略で、タンベルグデータが設計・開発しているリムーバブルディスク装置の規格です。
RDXのメディア(データカートリッジ)は、衝撃に強いカートリッジに2.5インチHDDあるいはSSDを内蔵しており、ディスクの持つ「高速アクセス」、「ランダムアクセス」、「メンテナンスフリー」などの特長と、テープカートリッジの持つ「可搬性」、「長期保管」、「オフサイトでの管理」など双方のメリットを併せ持っています。
主な用途は「データのバックアップ」、「データ保管」、「データインターチェンジ」などで、持ち運びを考慮したカートリッジは、1メートルの高さからの落下にも耐えられるように特殊なショック吸収材が採用されており、これによりカートリッジ内のディスクは保護されています。
現在1TBまでのRDXカートリッジが発売されており、今後もHDDの大容量化に伴い容量の増加と低価格化が見込まれています。
また、RDXは主要なサーバメーカーが採用しており、次世代の標準バックアップメディアとして小~中規模システムのバックアップでの採用が広がってきています。
RDXドライブ(シングルモデル)は、USB接続のため、取扱いが簡単です。
特別な知識は必要なく、PCに接続すれば使用することが出来ます。通常のHDDと同じようにドラッグ&ドロップでの操作が可能です。
1.オフサイト管理(災害対策)
2.データインターチェンジ、データ配布
<データ例> 図面データ、帳票データ、画像データ、ソフトウェアのアップデート etc...
RDXカートリッジは、2.5インチHDDあるいはSSDを内蔵しています。そのため、アクセススピードが速く、通常のディスクと同じような感覚でバックアップを行うことが可能です。また、PCとのインタフェースもシングルドライブモデルでは、USB3.0規格を採用し180MB/秒の高速転送を実現しています。8巻カートリッジモデルでは1GbイーサネットのiSCSIに対応し、高速なバックアップが可能です。
RDXカートリッジは、衝撃に強く約1m高さからコンクリート床に落としても耐えられる設計です。また、静電対策シールドを内蔵し、静電気にも強い設計です。また、RDXドライブは10,000回、RDXカートリッジは5,000回の抜き差しが可能です。耐久性に優れたカートリッジは、約10年間※1の長期保存が可能です。(※1保管環境時)
RDXはPCに接続すればそのままでも利用可能ですが、各種バックアップソフトウェアに対応し、世代管理やスケジュール運用、OS/システムのバックアップなど、より高度なバックアップが可能です。
RDXは、多くのサーバメーカに採用され、RDXロゴのついたメディアであれば、その互換性が保たれています。また、現在カートリッジ1本当たり最大1TBの容量ですが、HDDのマイグレーションに伴って大容量化と低価格化が見込まれています。また、ドライブは完全な上位および下位互換性があり、カートリッジの大容量化が進んでもRDXドライブを買い替える必要はないため、大変経済的です。
RDXとイメージバックアップソフトウェアを利用すると、万一のサーバ障害時に、CDブートからデータを復旧し、元の運用状態に素早く戻すことが可能です。RDXでのリカバリのステップはとてもシンプルで簡単です。
イメージバックアップイメージ
リカバリイメージ
工場などで生産システムに使用されているサーバデータのバックアップなどに適しています。生産管理のアプリケーションやOSなどのデータをシステム丸ごとバックアップしておけば、万一システム障害やウイルス、人為的ミスなどででサーバがダウンした場合でもRDXよりデータをリストアし、システムを素早く復旧させることが可能です。
RDXカートリッジに設計データなどの図面データを保存して、拠点へ配布することが出来ます。RDXカートリッジは、書き換えも高速なため、データの書き換えの多いケースでも有用です。また、データ容量が大きいため、サイズの大きい映像データや、動画あるいは画像データなどにも最適です。
複数のRDXカートリッジに年度別の財務/会計データなどを保管/管理し、外部の金庫などで保管する方法です。金庫なので安心なうえ、必要な場合はすぐに取り出すことが出来ます。また、RDXカートリッジは長期保存性に優れていますので、長期の保存が可能です。
社員の多い企業では、メールデータの容量もかなり大きく、日々増加していきます。RDXにデータを保存すれば、データ容量が増えてもカートリッジを交換すれば良いため、増大し続けるデータにも対応します。