LTFSとは、LTOをOSのファイルシステムとしてアクセスできるようにする革新的な技術です。LTFSをインストールすると、LTOテープをハードディスクを扱うように利用することができます。
これによりユーザーは、デスクトップOSなどから直接、テープドライブ内のデータを参照できるようになります。それだけでなく、ディスク内のファイルを扱うのと同様に、ダブルクリックで実行したり、ドラッグアンドドロップでコピーしたりすることができます。バックアップソフトウェアでディスクに展開せずに、直接テープ内のデータを扱えるようになります。
テープドライブ内のデータが、OSのファイルシステムとしてアクセス可能です。テープ内データへアクセスするのに、バックアップソフトウェアは必要ありません。USBメモリのデータを扱うのと同様に、エクスプローラなどで、直感的にデータの読み書きや管理が可能です。
LTFSで記録されたデータは、LTFSをインストールした他のPCやサーバでも読み書きすることが可能です。サーバのプラットフォーム環境に依存せずに利用が可能ですので、取引先などとのデータ交換を大容量で低コストなLTOテープで実現することが可能になります。
LTFSのドライバは、ドライブメーカのサイトから、無料でダウンロード・インストールすることが可能です。バックアップソフトウェアなど、テープ管理ソフトウェアの複雑で専門的な知識も不要となります。
LTFSに適した利用用途としては、大容量データのアーカイビングです。定期的にバックアップする用途よりも、書き換えの少ないデータを長期的に保存する用途に適しています。
●放送局・・・映像データのアーカイブ
●医療機関・・・電子カルテデータ等のアーカイブ
●製造業・・・CAD図面などのアーカイブ
●大量のデジタル・データを扱う大学などの研究機関など
・・・データベースやEメールなどのアーカイブ
上述のように、テープドライブ内のデータに直接アクセス出来ますので、操作が簡単です。エクスプローラ等により、データのドラッグ&ドロップや、コピー、削除、プログラムの実行などが可能です。
データはドラッグ&ドロップ、コピー、削除などが可能
テープの特性、メリットであるデータの長期保存が容易に可能です。 カートリッジ形式のため、大量のデータをテープドライブから取り出して、長期的に外部保管することが可能です。
テープ管理ソフトウェアが不要なため、高価なバックアップソフトウェア等を購入する必要がなく、また操作が簡易的なため管理コストを低減することができ、TCO(総所有コスト)の削減に非常に有効です。
規格 | LTO7 | LTO6 | LTO5 | LTO4 | LTO3 | LTO2 | LTO1 |
LTFS対応 | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
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